アメリカ最大のオーディション番組、”アメリカズ・ゴット・タレント”2020の優勝を勝ち取ったのは、インドのムンバイから来たダンスクルー“V.Unbeatable(V.アンビテーブル)”
この舞台で優勝することは本当に凄いことですが、彼らが何故わざわざインドからやってきて踊るのか、その理由にも感動と勇気を世界中に与えてくれました。
彼らが優勝を勝ち取るまでを一気にご紹介▼
彼らのメンバーの大半はスラムに在住しており、電気も通っておらず、綺麗な水も飲めない、劣悪な環境のなかで暮らしています。
毎日良くなる事を願っていますがそんな機会はなかなかなく、そんな彼らにとってダンスとは、“その不安を忘れられる”、“自由を感じられる”ものだと言い、彼らは練習中の不慮の事故で亡くした友人“Vikas”の夢を背負ってアメリカズ・ゴッド・タレントへ挑みます。
(彼らのユニフォームの背中には彼の名前が)
予選を見事通過し、次のステージへと進みます。
次のステージでは予選を超えたダイナミックな大技を連発し、なんと審査員席からのアクロバットも!
最後の大技も完璧に決め、会場と審査員からのスタンディングオーベーションに包まれた。
この演技を観た元NBAのスターゲスト審査員のドウィアン・ウェイドは胸に手を当てて、「こんなに心が跳ねてるのは初めてだよ。」「練習が何かよく知ってる。何を犠牲にするかも。」と語り始めた。そして、この大人数での息の合った演技や仲間の死を乗り越えてステージに挑む姿に感銘を受け、ゴールデンブザーを力強く押した。
このゴールデンブザーをきっかけに彼らはより注目され、そのまま準々決勝へ。
その後、決勝まで勝ち進みますが2019年は4位に終わります。
しかし、彼らは諦めず、2020年のチャンピオンズ(第二シーズン)に2019のファイナリストとして復帰。
なんと、ここで審査員のハウィー・マンデルからゴールデンブザーを受け、そのままファイナルに送られました!
そして、優勝を飾ったファイナルのパフォーマンスがこちらです↓
最後の大技は必見です。ファイナルにふさわしい集大成の演技でした!
やはり彼らのパフォーマンスが桁違いなのはクルーの一体感と発想力だと感じます。
同じ環境で生まれ育ち、皆んなでこのステージに価値を見出してきたからこその一体感と、ステージのたびに進化する技や斬新な小道具を使った発想力に、観ている人を楽しませることを忘れません。
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彼らのアクロバットの練習風景動画に添えたコメント↓
「スタントをするには、普通のダンスクルーにはない信頼関係が必要です。🙏 全ての練習とパフォーマンスの間、お互いの手に命を預けています。」
「兄弟が全てのステップで背中を押してくれていることを知っていると、勇気を出すのがずっと楽になります。」
いかがでしたか?2回のゴールデンブザーを受け優勝を手にした “V.Unbeatable”
様々な苦境を乗り越えられる”無敵(Unbratable)“なチームとは、信頼関係が1番大切なことを教えてくれます。